SCのはしご車製作日記

その@ そのA そのB そのC

K252に続き2作目は、奈良市消防局で2009年末まで現役だった
FN274Aはしご車(昭和57年式 30m級 5段式)を作る事にしました。

昭和57年に配備され平成20年まで実に26年間奈良市を見守り
続けて来たはしご車の労をねぎらいつつ製作過程を追う事にしました。


FN274Aはしご車(奈良市消防局仕様) 2009年末で更新

 


まずは図面起こし。以前に真横から撮影した写真がありましたので、写真を拡大し
それを元に製作。これに合わせながら作ります。縮小は大体1/43ぐらいでしょうか。


日野のスーパードルフィンプロフィアの消防車仕様です。キャブが大きくなっています。
横長の窓の部分には隊員席があります。またホースや道具を収納する台などがあります。


はしごの基部になる三角フレームとターンテーブル。針金を通して仮組みした状態です。
ニスを塗り完成してから梯体やステップを本組付けします。


キャリア後部。丸い部分は後程タイヤが付く場所です。後部はダブルタイヤになります。
両端のくり抜きはアウトリガーの収納庫になっています。


あらましポンプ装置も作り付けてしまいます。細長い横穴はレバーを付ける部分です。
丸い穴は送水管用(上部2つ)、吸水管用(下部)となっています。


ここまでは意外とそんなに時間も掛からずに出来ました。キャブを組み付ける部分は
黒い紙を貼っています。


あらまし完成させたキャリアにキャブを乗せるとこんな感じ。キャブ上部は梯部を格納
した時、キャブに当たらないように凹になっています。ここは銀色に塗装します。


一番の難所がこれ。めちゃくちゃイライラしますが、はしご車のはしご部分です。きれいな
対角線模様を出すためには横幅や太さ、角度などを正確にしておかなければなりません。


この様に軽く切り込みを入れてからカットして行きます。三角形の切れ端が沢山出ます。
使えるので切れ端はそのまま取っておき、小物作りに使います。ゴミ減量≒エコですね。


切り抜きが終わった梯部側面のパーツ。左右対称で2本と底部とを貼り合わせ、5段分
作ります。1段ずつ細くなり、コの字型に重ねて行きます。


完成した梯部。2段目以降は底面を格子状にくり抜きます。1段目は強度重視の為先端部
のみ少しくり抜き、全部くり抜かずに行きます。


そして10日かけて梯部完成。カッターナイフ1本分の刃を消耗しました。やはり切れ味
が悪いと切り口も汚くなりますので、一番神経を使う部分でした。難所をクリアです。


5段目のはしご先端にはU字型の取っ手を取り付けます。5段分きっちり重なり、対角線
の模様も上手く出せたと思います。はしご車の一番目立つ部分ですから重要な所です。


続いて細かなパーツ作成に入ります。こちらははしごを操作するコンソールのレバー
です。先端は青色に棒の部分銀色に塗装して仕上げます。


三角フレームの脇に台ごと貼り付けてしまいます。レバーは通常中立てになっています。
人が乗る台の右横にはU字型の柵が付きます。


ポンプ装置に取り付ける吸水管です。手芸店で黒の革紐を購入。一方は口金式。もう
一方はストレーナ(異物吸引防止用の網カゴ)となっています。ストレーナはタコ糸を
巻き付けて網っぽい雰囲気を出しています。後に白い線を入れます。


吸水管の全貌。タコ糸部分はニスのみ塗り、口金は銀色に塗装します。


再びポンプ装置。点検時に開閉出来ると思われる扉(右側)を再現。左右同じ場所に
付けます。四角い切り抜きは水圧計の部分です。


次はキャリアの足回りの作り込みです。フロントダブル式なのでタイヤ2つ分のスペース
があります。左右対称な部分も多くこの辺は作りやすかったです。


絶対再現したかったのが写真右側のスリット部分。一旦くり抜いてから厚紙を斜めに
貼ってスリットを再現しています。


あらまし出来た所で仮組みしてみました。バランスを見ながら作って行きます。


こちらはリフターに昇降するステップのパーツです。


型紙の上にこのようにパーツを置き、あらかじめ描いた線に合わせてステップを作ります。


出来上がったステップ。右上の丸いパーツは梯部に組み付けた針金を通す部分で
はしごの起伏と連動して動きます。


早速仮組みしてみました。基部の前部にはリフター昇降用モーターも作ってしまいます。


はしごの後部。仕上がり時にはU字型の手すりが左右のステップに付きます。

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